冷却試験
2002
06/16
前面ケースに光害カットフィルタ−(LPS−P1)を貼りつけてケースを完成させた後、配線作業とフランジバック調整を済ませます。
基板を載せて配線

コードがゾロゾロしていますが、トラブルが出た時のことを考えると短くできません。
ストロボの前にあるミニDINコネクターでインターバルタイマーに接続します。
うしろ

モニター上の四角いボタンは、電源起動時の騙しスイッチです。
基板のケースに直接取り付けるので宙ブラになっています。
後日、臓物を隠すケースを作ります。

風景撮影

Cマウント部を削ってフランジバックを調整したので、ようやく遠景撮影が可能になりました。
夕方のような景色ですが、薄曇の午後3時です。
ホワイトバランスはタオルをレンズに被せプリセットしましたのでいい加減ですが、赤外カットフィルターの替わりに光害フィルターを付けた割には上出来です。
ドライバー(WB プリセット)

蛍光灯下で撮影しました。
左記WBでの撮影です。

ドライバー(WB 太陽) ドライバー(WB 電球)

ドライバー(WB 蛍光灯) ドライバー(WB 曇り)


冷却テスト:
ペルチェの温度制御回路が出来ていませんので12V直結でテストします。
12V8.5Aのペルチェを3個直列につなぎ実効電流2.0Aです。
結果は、周囲温度−33℃になりましたが、3段にもしてこの程度じゃあ一寸不満ですが、夏でも20℃を切る所で撮影しますので良しとします。

レンズキャップをしてダークフレームのノイズ比較をしました。
ISO800 27℃ 露出5分(全体像)

320X240に縮小しましたので輝点ノイズが見えませんが、実際は派手に出ています。
E995でも出ていた格子縞が今回も出ていますが、ダークフレーム処理をすると消えてしまいます。
ISO800 −6℃ 露出5分(全体像)

ISO800の5分露出では、右上の白い部分が目立ちます。
結構輝度レベルが高いのでISO800の撮影は無理でしょう。


トリミングで拡大
画像2560X1920の右上を320x240ピクセルでトリミング
27℃ −6℃
ISO100 27℃ 露出5分 ISO100 −6℃ 露出5分

ISO200 27℃ 露出5分 ISO200 −6℃ 露出5分

ISO400 27℃ 露出5分 ISO400 −6℃ 露出5分

ISO800 27℃ 露出5分

JPEGのブロックノイズがはっきり出ていますが本番はTIFで撮影します。
ISO800 −6℃ 露出5分

この画面では偽色の違いが判りにくいですが、強拡大して見ると冷却効果がはっきりわかります。
ノイズの出具合はE995と大差無いと思います。(1分と5分の違いはありますが)
輝点ノイズや格子縞は定在していますのでダークフレーム処理で消えます。
厄介なのは細かい偽色ノイズで、ランダムに出ますのでこれはもうコンポジットしか手がありません。
5分露出が可能となりISO感度を落とせるため、E995で行ってた32枚コンポジットまでは必要無いと思います。

残る作業は、基板ケースとインターバルタイマーです。